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ハイブランドからアップカミングまで。お仕事バッグ、最旬ガイド。【ファッションプロの週間コーデ予報/笠原安代編】 - VOGUE JAPAN

Photo: Christian Vierig / Getty Images

編集N 今週はオフィスシーンで活躍するバッグの選び方について教えてください。新年になって買い替えたいという人も多いと思いますが、毎日使うものだからこそ機能性があってなおかつモードに楽しめるもの……となると、結構悩みますよね。

笠原 そのバッグを持つことでどう見られるかということを考えると、やっぱりちゃんとしていて、かつ、使い勝手のいいものを持ちたいというのが大人の本心。だから今、モードな人を中心にボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の「ザ・ポーチ」が人気の理由がすごくわかります。開口部が大きく開くつくりで、とにかく実用的!

編集N 持つだけで今っぽく見えますよね。お仕事からパーティーまでシーンを選ばず使えますし、個人的にも今一番欲しいバッグといえば迷わずこれです!

Photo: Edward Berthelot / Getty Images

笠原 見た目以上の収納力があるのが魅力ですよね。万能なブラックやブラウンは間違いないですが、ワードローブがシックな人は、キャロライン・ダウアが持っているようなゴールドなど、あえてのインパクトカラーを選んでもみるのもいいですよ。

編集N 毎日持つものなので、カラーに個性のあるものは自然と選択肢から抜いてしまっていました。

笠原 ゴールドやシルバー系だと意外と色んな服にあわせやすいですし、毎日持っていても違和感はないと思いますね。さらにお仕事となると自分の存在を覚えてもらうことも大事なので、目立つバッグは名刺的な役割も果たしてくれるという考え方もあります。ただそういった遊びのあるデザインほどクオリティが物を言うので、上質なもので取り入れるのがマストです。

ラグジュアリー&機能的な憧れお仕事バッグとは。

Photo: The Image Direct / AFLO

編集N 弁護士のアマル・クルーニーが持っているバッグは、分厚いバインダーが入る素晴らしい収納力! 調べてみたら、ディオール(DIOR)のもののようです。グレード感はしっかりあるけれども、あまり主張し過ぎないデザインを求めている人も多いですよね。

笠原 彼女が持っているとなると、きっと使いやすいのだろうという説得力がありますよね。

Photo: Claudio Lavenia / Getty Images

編集N あと最近だと、友人がトッズ(TOD'S)の「Dスタイリング」を持っていたのですが、エレガントなのにクラス感が出せるところが、大人向けで素敵だなと思いました。

笠原 トッズもそうですし、ラグジュアリーブランドには、リアルな需要を上手く落とし込んだアイコンバッグが沢山ありますよ。

編集N ぜひ笠原さんのオススメのものも教えてください!

笠原 こちらは私が愛用しているフェンディ(FENDI)の「バイザウェイ」です。ミディアムサイズはB5の書類が入るぐらいの大きさでマチがあり、さらに使い勝手もバッチリ。中央にあるジップ付きポケットが仕切りの役割も兼ねていて、かつ他に携帯電話などを入れられるポケットが2つあるので、荷物をスッキリ収納することができます。ショルダーの長さもスタイリングに合わせて簡易に調整ができて実用性が高く、その上軽いので人気の理由がわかります。私物はブラックですが、グレージュや鮮やかなカラーも素敵ですよ。

編集N 両手が自由になるクロスボディはポイント高いですよね。クラッチっぽく持てるハンドルのデザインもモダンですね。

笠原 ラグジュアリーブランドだけど比較的フレンドリーな価格帯なのも魅力的。色だけではなくサイズもバリエーションがあるので、どんな人でも使えるものが見つかると思います。

A5以下or極大がモード派のトレンド。

編集N ものが沢山入ってもち歩きやすいサイズ感は不動の人気ですが、最近は極端に小さいもの、あるいはその逆にスーパービッグなものという二極化が進んでいますよね。私は最近専らミニバッグ派です。

笠原 Nさんみたいな20代の若い世代の方が使っているバッグも、すごく気になります。是非見せてください!

編集N 最近はナナナナ(NANA-NANA)のA5サイズばかり使っています。PVC素材というとカジュアルな印象が強かったのですが、このマットカラータイプは中身が見えず程よく大人っぽく持てるところがお気に入り。私はブルーグレーを愛用しているのですが、比較的どんなコーディネートにもマッチしてくれる上に、最低限必要な物は十分収められます。形がしっかりしていて出し入れもしやすいので、ついいろいろ詰め込んでしまっています。香水の瓶もそのまま入れていたり(笑)。

笠原 ポーチいらずですね(笑)。今みたいな寒いシーズンだと、シックなウールのコートなどにも映えそう。

編集N まさに仰る通りで、冬コーデでも抜け感が出るので重宝しています。価格もとても良心的なので、色違いの購入も検討しています。

Photo: Edward Berthelot / Getty Images

編集N アクセサリー感覚のバッグだと、大きいバッグと二個持ちしても可愛いですよね。「ROTATE」のデザイナー、ジャネット・マドセンが持っているようなイメージです!

笠原 2つ合わせるとスタイリッシュ感が増しますよね。サイズが極端なもの同士を合わせているからこそ、スマートに見せることができています。両脇に抱えるのではなく、片手で持つのもポイントです。

編集N この一枚皮タイプのビッグトートもトレンドですよね。コレクションスナップなどを見ていても、大きいほど人気という印象です。

笠原 なんでも収納できるサイズ感ではありますが、あまり物を入れ過ぎないのがおしゃれに見えるコツです。トートタイプはバッグインバッグもしやすいですし、ひとつ持っておくと本当に使えます。

編集N トートといえば、ここまで大きいタイプではありませんが、以前笠原さんがパーティードレスのスナップで、バッグを折りたたんでクラッチのように持っていたスタイルがすごく印象的でした。持ち方ひとつで本当に印象って変わりますよね。

笠原 バッグは靴と一緒でスタイルのアクセントになるものなので、重要ですよね。持つ位置によって本当に見え方が変わってくるので、鏡の前で研究してみるとおもしろいですよ。

実力はハイエンド! 笠原さんおすすめの日本ブランド。

編集N バイヤーとしても活躍する笠原さんだからこその目線で、おすすめバッグも是非教えていただきたいです。

笠原 個人的に今改めて注目しているのは日本ブランドですね。手の届きやすい価格で、すごく質のいいものが見つかるので、侮れません。

編集N 日本ブランドは個人的に最近とても気になっているので、具体的におすすめのブランド名やアイテムがあれば知りたいです!

笠原 自分でも実際に使っていておすすめしたいのは、アーツ&サイエン(ARTS&SCIENCE)のボーリングバッグですね。スクエアタイプのハンドバッグは数あれど、ここのものはハンドルが細身でエレガントに持てるところが大人向き。他にもおすすめブランドが沢山あるので、一気にご紹介しますね。

編集N 是非お願いします!

笠原 アエタ(AETA)はとにかくレザーの質が素晴らしくて、ユニセックスに使えるような気の利いたデザインのものが沢山あります。ブランド感がいい意味で強くないので、とにかく使いやすく、服にすごく合わせやすいところが魅力。

笠原 もう少しカジュアルな気分だったらザッツ(ZATTU)。ここは東レと開発したエコレザーを使いサステナブルな取り組みをしている注目ブランド。袋ものが好きな人、パソコンなどを持ち歩きたい人におすすめです。

笠原 女性らしいエレガントさ、品の良くセンスがいいものを求める人には女性デザイナーが手がけるマロウ(MARROW)やオルセット(ORSETTO)もデザイン性が高くて上品なものが多いのでおすすめです。

編集N 沢山ありがとうございます。日本ブランドだとアンダー5万円でも素敵なものが見つかりますね。早速チェックしたいと思います!

笠原さんがデイリーに愛用するお仕事バッグをご紹介。

今回ご紹介したアイテムは実際に自分でも愛用しているものが多くて、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の「ザ・ポーチ」と、先ほどご紹介したフェンディ(FENDI)の「バイザウェイ」は両方とも普段から大活躍しています。わたしはニュアンスカラーの服が多いので引き締め効果のあるブラックを選んでいますが、逆にブラックの服ばかり着る方はニュアンスカラーを選んでも素敵なはず。

そして日本ブランドで最近気に入っているのが、ア ヴァケーション(A VACATION)の横長ボストンバッグです。クラシカルなフォルムなのですが、ブランドロゴが入っていて遊びも効いたデザインなんです。

ジップを開くとボックスのようになるユニークなつくりで、小さめのお弁当箱であれば、そのまま入れてしまえるようなイメージ。コンパクトなのにご覧の通りたくさん物が入れられて、出し入れもしやすいです。

もっと荷物が多い日はトートタイプが活躍。雨の日でも安心して使えるゴヤール(GOYARD)のモノグラムトートや、バッグインバッグとしても使えるオールマイティなセリーヌ(CELINE)のカバ、ちょっとエグゼクティブなムードを出したい時にはボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のアルコなどをシチュエーションに合わせて使い分けしています。

ブランド感、デザインと機能性、持ち手のタイプ、大きさ……バッグに求めるものはひとそれぞれあると思いますが、今回は幅広くご提案させていただいたので、皆さんのお気に入りのひとつが見つかると嬉しいです!

Profile
笠原安代

大手百貨店やセレクトショップのバイヤー・ブランドディレクターを経て、(有)アルテミスを設立。現在はギンザ シックス内のコンセプトストア「シジェーム ギンザ」のディレクションをはじめ、ファッションコンサルトやファッションディレクターとして活躍。

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January 19, 2020 at 04:00PM
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