順大の黄金ルーキー三浦龍司は1区(9・5キロ)で再び快走した。27分7秒の区間新。従来の記録を18秒更新した。

中継所まで残り300メートル。タスキを取ると、一気にスプリンターのごとく腕を振って、スパート。スピードは他と段違いだった。集団で進んでいたレースを、一気に抜け出す。無駄な力を使わず、息を潜めて、最後に一気に勝負を決めた。スピード、そして1年生とはとても思えない冷静な勝負勘が光った。

17日の箱根駅伝予選会では初挑戦のハーフマラソンで、1時間1分41秒の日本人1位。タイムはU20日本最高記録で、マラソン日本記録保持者・大迫傑(29=ナイキ)が早大1年時の10年に出した記録を6秒上回っていた。その逸材が、再び衝撃の走りを見せた。