現地時間11月17日にオーストリアのグラーツで開催された国際親善試合で、日本代表はメキシコ代表に0-2と敗れた。
前半の主導権を握っていたのは日本だった。11分に原口元気が、15分に鈴木武蔵がビッグチャンスを迎えるも、メキシコ守護神のギジェルモ・オチョアの好守に阻まれ、得点には至らない。
日本がチャンスを掴みきれずにスコアレスで迎えた後半は一転してメキシコペースに。すると、63分にエースのラウール・ヒメネスに均衡を破られ、5分後にはカウンターからイルビング・ロサーノに追加点を奪われた。
時間の経過とともに濃くなった霧によって視界が悪くなるなかで、ギアを上げたメキシコの鋭い出足のプレスにも屈し、決定機を生み出せなくなっていった日本。反撃に転じるべく72分に久保建英、77分に浅野拓磨を投入したが、それも功を奏することはなかった。
コロナ禍で実現した貴重なテストマッチでの両国の戦いぶりをメキシコ・メディアはどう捉えたのか。地元紙『El Universal』は、「日本が優勢だった恐ろしい前半からマルティーノ(メキシコ代表監督)のチームは自分たちを巧みに再構築した」と母国代表の修正力を称えた。
「メキシコのチャンスは決して多くはなかったが、ラウール・ヒメネスとイルビング・ロサーノが決めるべきところで、最も必要だったゴールを奪った。前半はあまりに恐ろしいものだったが、2失点でアジアの雄は見栄えを悪くしたのだ」
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