スポーツクライミングのワールドカップ最終戦が、2022年に岩手県盛岡市で初めて開催される。最終戦の会場で、森尾絵美里アナウンサーが体験した。
森尾絵美里アナウンサー
「去年の東京オリンピックで正式種目となり、日本中が沸いたスポーツクライミング。今年10月には、ここ岩手で国際大会が開かれるんです」
県内で初めて開催されるのは、スポーツクライミングワールドカップ。
最終戦の会場となるのは、岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場。
園内にはボルダリングやスピード、リードの競技場がある。
芝生の観覧エリアから三種目を同時に観戦できるのは、東北でここだけだ。
この第一ボルダリング競技場は2020年の3月にできたばかりで、屋内外には国内最大規模の競技用パネルがあり、天候に左右されることなくボルダリングを楽しめる。
施設の管理を担当している昆脩太さんは、スポーツクライミング岩手少年女子の監督をしている。
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「スポーツクライミングには三種類の種目がある。時間内に少ないトライ回数でいかに多く登れるかっていうボルダリングと、一番高くまで登った人が勝ちというリード、選手で競い合って勝敗を決めるスピードの3種目があります」
それぞれ違った魅力があるスポーツクライミング。
三種目の中で昆さんはボルダリングとリードを得意としていて、岩手国体のリード種目で6位入賞を果たした。
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「なかなか登れなかったりするんですけど、できなかったところをつかめた、上まで登れたといった達成感が一番の魅力だと思います」
国際大会への盛り上がりを前に森尾アナウンサーもクライミングに挑戦!といっても、ほぼ初めてなので、まずは基本的なところから教えてもらう。
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「意外と腕だけと思われがちなんですけど、結構、足でしっかり乗って、上がっていくイメージですね」
ピンクの7番と書かれた石だけを使って登る。
昆さんの優しい指導もあって、登り切った達成感を味わうことができた森尾アナウンサー。
この後はリード競技場へ向かう。
森尾絵美里アナウンサー
「練習している人いますね。高いですね」
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「約15メートルくらいありますから」
練習をしていたのは本明佳さん(水沢中学校3年)。
リード種目、ユースの部で全国10位の実力を持つ中学3年生だ。
本明佳さん
「家族で興味があって始めました」
森尾絵美里アナウンサー
「何歳の時から始めたんですか」
本明佳さん
「4歳です」
佳さんはクライミング一家の末っ子で、兄の優哉さんはスピード種目の全国大会で優勝するほどの実力の持ち主だ。
そんなお兄さんの背中を見て、幼い頃からクライミングに興味を持ったという。
森尾絵美里アナウンサー
「(登るとき)怖くないの?15mの高さ」
本明佳さん
「最初は怖くて全然登れなかったが、10年やっているので慣れましたね」
それでは、佳さんの実力を拝見!
登る目線を体感しながら、タイムを計ってみた。
森尾絵美里アナウンサー
「(スポーツクライミングが)上手い人は、どのような登り方をしていくのでしょうか」
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「(上手い人の特徴は)どこに足を置いたらいいかという判断が早いです。壁に長くとどまっていると疲れてしまうので」
「(上手い人の登り方は)瞬時に足を置く場所を決めて、スイスイ上へ登って行きます」
森尾絵美里アナウンサー
「佳さんはどうですか」
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「まさに上手い人の典型です。『登るぞ!』っていう意志が見える登り方ですね」
「もうちょっと行くと傾斜がついているところなので、体に負担がかかります。そこを抜けるのが難しいです」
森尾絵美里アナウンサー
「下にいるお母さまの役割というのは大事ですか」
県スポーツ振興事業団 昆脩太さん
「はい。ロープを送り出すのが遅れると、登っている人の負担になってしまうので」
ゴールする時間の平均は4分ということだが結果は2分30秒。
さすが全国トップレベルの実力である。
森尾絵美里アナウンサー
「うまく登れましたか」
本明佳さん
「うまく登れました。そこそこ速いタイムなのかな。鳥取でボルダリングの全国大会があります。冷静に対処して表彰台を狙っていきたいですね」
岩手のスポーツクライミングがもっと盛り上がりそうだ。
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