6月14日から17日にかけて、オーストラリア・インスブルックで行われた「FISU世界大学スポーツクライミング選手権2022」に、天理大学の西田秀聖選手(体育2年・天理)が出場し、金メダルを獲得しました。
日本からは、スポーツクライミングの3種目(スピード、ボルダリング、リード)において、一定の選考基準を満たした大学生男女17人が出場。西田選手が出場したリード男子では、表彰台を日本人選手が独占するなど、日本勢は金メダル四つを含む11個のメダルを獲得しました。
小学3年生でスポーツクライミングを始めた当初から、世界一を目標に練習に励んできた西田選手。天理高校3年生だった2020年には「第33回リードジャパンカップ」を制すなど、これまでも数々のタイトルを獲得してきました。
リード男子に出場した今大会では、予選から上位をキープし、準決勝を3位で通過しましたが、自身は「決勝で勝てるとは思っていなかった」と振り返ります。迎えた決勝、西田選手は序盤から着実に高度を上げ、完登まであと一歩に迫る高度43+で見事王者に輝きました。
現在は週4日、奈良と大阪のクライミングジムで汗を流す傍ら、スポーツの指導法を習得するため体育学部で学んでいます。学業が競技にも活かされ、「『スポーツコンディショニング論』の授業がきっかけで、シーズン中とオフシーズンそれぞれのトレーニング方法を大きく見直した」と話します。
今後は、秋に行われる「ジャパンカップ」をはじめ、来年の「リードジャパンカップ」など国内大会で成績を残し、ワールドカップへの出場を目指します。
●西田秀聖選手コメント
「ケガもあり、十分な練習ができていなかったので、優勝できたことに驚きました。時間が経つにつれて実感が湧いてきて、今は喜びでいっぱいです。スポーツクライミングは自分との勝負。今大会を通して、これまで行ってきたトレーニングがどの程度世界に通用するのか、自分がどんな立ち位置にいるのかを知れたことが、最も大きな財産になりました。スポーツクライミングは完登できた時の達成感はもちろん、戦略を考えている時間も楽しいので、多くの方に興味を持っていただけるとうれしいです」
関連リンク
天理大学
体育学部
CLIMBERSホームページ「世界大学スポーツクライミング選手権2022」
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