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年1万人が合宿する地方都市も…スポーツコミッション、地域振興で熱視線 - 読売新聞オンライン

 自治体などでつくる各地の「地域スポーツコミッション(SC)」が、スポーツを絡めた取り組みで地域振興に貢献している。鹿児島県 鹿屋(かのや) 市のSCは選手の合宿誘致に注力。滞在に伴う経済効果を地域にもたらしている。ただ、活動資金に乏しいSCもあり、専門家は人材育成なども課題に挙げる。

 「『合宿なら鹿屋市』と思ってもらえるよう認知度を高めたい」。鹿屋市市民スポーツ課の奥村隆輔主任主事は、意気込みを語る。市内には昨年度、全国から約1万人が合宿で訪れた。市は、選手の宿泊や飲食などで1億円を超える経済効果があったとみている。

 合宿誘致を担うのは、市や宿泊事業者などでつくる「かのやSC」。スポーツチームなどの依頼を受け、練習場所や宿泊施設、移動手段をまとめて提案する。鹿児島空港から市内までは直行バスでも1時間半。不便さをカバーするため、もてなしの良さを打ち出す。

 強みもある。市内にある鹿屋体育大だ。デジタル技術で体の動きを分析する施設を備えており、トップアスリートに好評だという。

 足袋の生産が盛んな徳島県鳴門市では、市などでつくる「NARUTO SC」がトレーニング用の足袋を開発。販売に結びつけた。

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