
スポーツ報知スペシャルインタビューの第2弾はJ1北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFスパチョーク(25)が登場、来日2年目の躍進を誓った。昨年6月にタイ1部・ブリラムから期限付き移籍で加入。今オフには完全移籍も果たし、6月で“来日1周年”を迎える。国内スポーツ紙では初めてと話すインタビューで、今後の野望や札幌、日本への愛着を思う存分語ってくれた。(取材・構成=川上大志)
―札幌に来て、ちょうど1年を迎える。
「毎日が勉強で刺激的。1年はあっという間だった。サッカーもそうだし海外生活も初めて。慣れてきたけど学んでいる途中だね」
―改めて、母国を飛び出す時に迷いはなかった?
「日本でどんなサッカーが待っているか。生活はどうなるか。移籍前は色々考えた。でも、直前の22年国内3冠などタイでの挑戦はほぼ果たせた。選手として成長するために新しい挑戦を選ぼうと思ったんだ」
―覚悟を込めた新天地で、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)のスタイルも貪欲に吸収してきた。
「ハイプレスはタイでも経験がなく最初は衝撃だった。ゼロからのスタートだった自分にミシャ(監督の愛称)も細かく教えてくれた。ボールを奪えばすぐショートカウンターでゴールまで距離も近い。みんなと同じように体力的なきつさはあるけど、それ以上に効率的で面白いサッカーだと思う」
―昨季はリーグ7戦途中出場3アシスト。完全移籍の今季は先発こそないが同6戦出場。もがきながら4月のルヴァン・鳥栖戦(4〇1)で来日初弾含む2点、5月の湘南戦(4〇2)でリーグ初得点も挙げた。
「点を取れていない重圧もあった。共に勝利につながったゴールは自分にも意味があった。でも、思い描く活躍にはまだまだ。決断が間違っていなかったと胸を張れるよう、スタメンを奪って成功したい」
―“至宝”とも呼ばれ愛されるスター。活躍はタイでも大きく報道され、日本との架け橋にもなっている。
「札幌でプレーすることで北海道も注目されるのはうれしい。僕がきっかけでもいいし、これからもっと来てほしい。日本の方も含めて、見かけたら気軽に声をかけてね!」
―お薦めスポットは?
「インドア派の僕でも、札幌の町並みは心が洗われる。藻岩山の隣、旭山記念公園は景色もきれいでよく登る。サッカーで息詰まったときもリフレッシュできる」
―チームメートとも仲がいい。
「みんな僕の気持ちも分かってくれて『踏ん張り時』って励ましてくれたり。よくしゃべるのは(深井)カズキ先輩でパスのタイミングも分かる。面白いのはやっぱり(中島)タイカ…彼みたいなキャラ、タイにはあまりいない(苦笑)」
―日本食も好きだとか。
「週2で食べたいほどすしが大好き。お気に入りはマグロ、サーモンで、ワサビもしっかり付けて。トリトン、函太郎、なごやか亭…どこで食べてもおいしい!」
―よく使う日本語も…。
「(勢いよく)『お会計で~す!』。外食のたびに聞くから覚えちゃった」
―今回は日本で初のスポーツ紙インタビューだとか。
「タイもスポーツ新聞があってSNSにも紙面が出たり。日本以上に読者コメントも痛烈で傷つきそうな時はあんまり見なかった…。報知読者さんはどうか温かく見守って、ここ絶対書いておいてね!(笑い)」
―では最後に、大事な今後へ意気込みを。
「今年の目標は札幌と共にタイトルを取ること。チャンスをもらえれば活躍できるイメージは増しているし、アピールを続けてその貴重なピースになれるように。今後も熱い応援をよろしくお願いします!」
〇…スパチョークは、1日に発表されたタイ代表に選出された。2026年W杯で初出場を目指している母国の中心選手として、貴重な国際親善試合(16日=対チャイニーズ・タイペイ、19日=対香港)に臨む。「タイ代表に選ばれるのは、いつも光栄なこと」と話すチェックの代表での活躍にも、引き続き期待が懸かる。
◆スパチョーク・サラチャート 1998年5月22日、タイ・シーサケート生まれ、25歳。タイ1部ブリラム下部組織から15年トップ昇格。同国U―19、23と世代別代表を経験し、17年8月のロシアW杯アジア3次予選・イラク戦でA代表デビュー。19年9月のカタールW杯アジア2次予選・インドネシア戦で同代表初得点含む2得点。22年6月にJ1札幌へ期限付き移籍、23年より完全移籍。J1通算13試合1得点。169センチ、66キロ。右利き。愛称はチェック。
from "スポーツ" - Google ニュース https://ift.tt/QYHPDxc
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "J1札幌 タイの至宝・MFスパチョーク、日本のスポーツ紙初のスペシャルインタビュー! - スポーツ報知"
Post a Comment