右脇腹の炎症を抱えるエンゼルス大谷翔平投手(29)が、3試合連続でスタメンを外れた。右肘靱帯も損傷しており、今季残りどの程度試合に出場できるかは不透明。日本人初の本塁打王獲得へ向け、争いの行方は-。

大谷がここまで放ってきた本塁打数は44本。これはリーグトップで、2位のロベルト(ホワイトソックス)に9本の差をつけている。ロベルトは今季130試合に出場し、35本塁打。単純計算で4試合に1本のペースとなるが、ホワイトソックスは残り22試合。同様のペースだと40本塁打でシーズン終了となり、たとえ大谷が44本のまま終えたとしても届かない。

同じようにリーグ3位の34本塁打を放っているガルシア(レンジャーズ)も、4試合に1本ペースで大谷には届かない。

不気味なのは4位につけるジャッジ(ヤンキース)だ。右足つま先の靱帯断裂で離脱した期間があり、ここまで85試合の出場にとどまっているものの、本塁打数は31本。3試合に1本のペースで量産しており、このままだと38本塁打まで伸びてくる(ヤンキースは残り23試合)。

もちろん、これでは大谷に届いていない…のだが、リーグ記録の62本塁打を記録した昨季は、周囲からのプレッシャーにさらされながらも9月以降で10本塁打をマーク。今季も故障前の5月には月間12本塁打を放っており、“爆発力”は脅威。大谷の打撃部門初タイトルの最大のライバルは、MLB通算本塁打が100本にも達していない2位ロベルト、3位ガルシアよりも、ジャッジの“大まくり”かもしれない。