プロ注目の横浜隼人(神奈川)の沼井伶穏(れおん)投手(3年)が26日、同校グラウンドで行われた健大高崎(群馬)との練習試合に先発した。

センバツ優勝校相手に真っ向勝負で挑んだ。同じくドラフト候補の4番箱山遙人捕手(3年)は初球、143キロで空振りを奪った。一方でセンバツでベンチ外の坂田一心選手(3年)に満塁弾を浴びるケースも。5回4安打4失点の投球に沼井は「センバツ優勝校に自分の直球がどれだけ通用するのかがテーマでした。通用した部分もあったので」と前向きに捉えた。

ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれた186センチ右腕。視察した阪神吉野スカウトが「バネもあるし腕も振れる」と評するフォームから、この日は最速147キロもマークした。ヤクルト橿淵スカウトグループデスクは「潜在能力が大きい」、DeNA永池スカウトも「3年後から5年後が楽しみな存在です」と将来性を評価していた。