地震や豪雨など大規模災害が相次ぐ日本。にもかかわらず、防災バッグを常備していない人が約7割に上ることが、「サントリー食品インターナショナル」(本社・東京)が実施したアンケート調査で明らかになりました。実際、備えは大切だと思いながらも、どうしたらいいのか分からないという人もいるはず。危機管理アドバイザーの国崎信江さんに、備えのポイントを聞きました。
7割は、防災バッグを「常備していない」
アンケート調査は今年1月、全国の10~60歳代の男女1万人を対象に、インターネット上で実施されました。それによると、「非常用の防災バッグを常備しているか」という質問では、66.3%が「常備していない」と答えました。
さらに、同社が防災バッグを常備している男女700人を対象に調べたところ、防災バッグの中身を定期的に点検したり入れ替えたりしているのは13.4%にとどまったほか、33.0%の人はバッグに消費期限切れのアイテムが入っているなど、備えが万全とは言えない状況が浮き彫りになりました。
普段使いのバッグにアイテムをプラス
国崎さんがまず勧めるのは、普段使いのバッグに「お役立ちアイテム」をプラスすること。講演などで「災害時に、『防災バッグ』と『普段から使っているバッグ』、とっさにどちらを手に取りますか?」と尋ねると、8割が「普段から使っているバッグ」と答えるのだそうです。
「なぜなら、社員証や財布、スマホなどが入っているから。マスクを入れている人や、予備の生理用ナプキンをしのばせている女性も多く、既に必要最低限のものがそろっています。いくつかのアイテムを加えるだけで急場をしのぐことができるんです」と国崎さん。

追加すべきアイテムとして、(1)止血パッド(2)携帯用トイレ(3)笛またはヘッドライト(4)黒いゴミ袋(5)スマホのモバイルバッテリー(6)ペットボトル飲料1本(7)あめやナッツなどの軽食――を挙げました。
黒いゴミ袋は、給水袋や敷物の代わりになり、ポンチョのようにかぶって寒さ対策にも役立てられる万能アイテム。笛やヘッドライトは、スマホのアプリでも代用できるそうです。いずれも、軽くてかさばらないアイテムが市販されているとのこと。
用意して使うものか、管理しやすいものかをよく考えて
そのほか、国崎さんは防災バッグと日常備蓄の用意を推奨します。日常備蓄とは、生活に欠かせない食品やトイレットペーパーやビニール袋といった日用品を、普段から少し多めに買い置きしておくこと。災害でライフラインが使えなくなってしまったり、流通の乱れで物不足になったりしても、不自由なく生活するための備えです。
国崎さんによると、災害発生時には、一度、避難所に身を寄せるものの、その後に安全が確認できると、1日ほどで自宅に戻って過ごすケースが多いといいます。そのため、防災バッグの中身は1、2日分を用意し、日常備蓄を充実させるのが大切です。

「難しいことではありません。普段使っているものを多めに買い足すだけ。食材や飲料は、防災バッグに移して買い足すたびに交換すれば、賞味期限切れを気にすることもありません」。自身も、よく食べるドライフルーツやナッツ、子どもの好きな飲み物を多めに買うなど、水と火を使わなくても食べられる好きなものを常備するようにしているそうです。
防災バッグの中身や日常備蓄について、国崎さんは「自分の好きなものや、よく使うもので構いません。いざという時に本当に使えるのか、管理しやすいのかをよく考えて備えてくださいね」とアドバイスしています。
(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)
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