日本女子オープンでツアー2勝目、国内メジャー初優勝を飾った原英莉花(21=日本通運)が8日、スタンレー・レディース(9日開幕)に向けて、会場の静岡・東名CCで練習を行った。

優勝から2日後の6日には、師匠の「ジャンボ」こと尾崎将司に報告し「グータッチをしてもらっちゃいました。初めて『おめでとう』と言ってくださって、めっちゃうれしかったです。(1勝目は)『たまたまだろ』と言われていたので」と、笑って振り返った。

尾崎の喜びようも大きかったようで「オープンは“オーペン”なんだよ。オーペン、チャンピオン!」とも言われたと、普段とは違う師匠の様子に、さらに喜びも増したという。何よりも小祝さくらとのハイレベルな優勝争いに「見応えのある試合だったよ」と、言ってもらえたことで自信を深めた様子だった。

翌日の5日には、当初から予定していたクラブのフィッティングなどのために、大阪のミズノ本社を訪問して大歓迎を受けたことも明かした。7日からはスタンレー・レディースに向けて、現地で練習を開始しており、休みなしの状況。「いろいろと用事もあって、動き回っていて、寝坊ばかりしています」。さらに、LINE(ライン)だけで約200件のメッセージが届き「スタンプだけ返すのも、と思って」と、丁寧に返信し、インスタグラムに届いたコメントにも返すなど、さらに多忙を極めた。それでも「勝った時の感動は、初優勝の時の方が大きかった。でもタイトルが大きいので、後からくる感動は、こっち(日本女子オープン)の方が大きい」と、その忙しさも歓迎しつつ、喜びをかみしめた。

今回の優勝で「3年シードが大きい。挑戦できる環境にはなった」と、米国女子ツアー参戦を見据えた。次の目標については「今年のうちに、もう1勝したい」と力を込めた。今週優勝すれば、すぐに目標を達成することになるが「その時は、また考えます」。目標をクリアするたびに、師匠から言われてきた最終目標ともいえる「強いゴルファー」に近づいていく。【高田文太】