現役引退後はビジネスマンとして活躍を続けるウェイド[写真]=Getty Images
8月27日(現地時間26日)。アンドレ・イグダーラ(現フリーエージェント)とエバン・ターナー(元ボストン・セルティックスほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組「Point Forward」の最新エピソードが公開された。
今回のエピソードでゲスト出演したのはドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)。2006年にヒートをフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンへと導き、ファイナルMVPにも輝いた男は、在籍約15シーズンで数々の球団史上最多記録を残してきたレジェンド。
12、13年にはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)らと共に2連覇を達成。NBAキャリア16シーズンでオールスターに13度、オールNBAチームに8度、オールディフェンシブチームに3度選ばれた男は、昨秋にNBAの75周年記念チームにも名を連ねた。
もっとも、当の本人は「知らなかった」と番組内で明かしている。
「そうなるかなんて知らなかったんだ。僕たちは皆、個人として優れたことをやりたいけれど、僕は1人の人間としてスポーツをプレーしたことはない。僕はいつだって大好きなこと、そしてチームのためにプレーしてきた。だから常にアウォードを獲得しなくてもいいと思ってやってきたんだ」。
ウェイドにとって、個人としてMVPと最優秀守備選手賞(DPOY)になることを目指して戦ったのは、相次ぐケガに苦しんだ末に08年の北京オリンピックで復活の狼煙を上げて迎えた08-09シーズンのみ。
「2008年に、僕はMVPとDPOYを勝ち取ってやろうとしていたのは覚えている。けど、あの年の僕はどちらも3位に終わっていたよ」。
ウェイドは08-09シーズンにキャリアハイの平均30.2得点を残して得点王となったほか、5.0リバウンド7.5アシスト2.2スティール1.3ブロックと、八面六臂の活躍でヒートをけん引したものの、そのシーズンのMVP投票はレブロン、コービー・ブライアント(元レイカーズ)に次ぐ3位で、DPOYでもドワイト・ハワード(現FA)、レブロンに次ぐ3位だった。
「あの結果で、僕には個人賞というのは何の意味もないんだと示してくれた。だから75(周年記念チーム入りしたこと)は、おそらく僕があの時以来、初めて個人として大切に思っていることだろうね」。
ウェイドがヒート時代に着用していた背番号3は、球団史上7人目の永久欠番となっており、NBAという世界最高のプロバスケットボールリーグでいくつものレガシーを残してきたことは間違いない。
そして今年の12月には来年のバスケットボール殿堂入り候補が発表され、ウェイドはダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)らと共に初ノミネートされ、文句なしで来年殿堂入りするはずだ。
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