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スポーツ合宿 誘致盛ん - 読売新聞オンライン

 各スポーツ競技のハイレベルな選手たちが参加する合宿が県内で増加傾向にある。2020年に組織された団体が支援策を導入して誘致を働きかけており、今月は各競技の日本代表や候補選手らが相次いで来県した。交流した地元の競技選手たちの刺激にもなっている。(北野浩暉)

 今月8~14日、徳島市でライフル50メートルの日本代表選手たちによる合宿が行われた。エジプトで10月に開催予定の世界選手権に向け、県出身で日大の西千里選手(22)らトップ選手6人が、市ライフル射撃場(入田町)で練習を重ねた。

 地元で競技に取り組む高校生や大学生との交流事業も行われ、チームのコーチを務めるソウル五輪金メダリストのゴラン・マキシモビッチ氏が指導した。県立徳島城北高1年の女子選手(16)は「トップ選手のプレーを見ることは普段ないので、とてもいい経験になった。指導されたことを次につなげていきたい」と話した。

 合宿を誘致したのは、県が2020年8月、県スポーツ協会や県観光協会をはじめ、各大学や金融機関など25団体で設立した「県スポーツコミッション」。スポーツを通じた交流で地域の活性化を図ることを目的とし、合宿のほかにも大会開催の誘致に取り組む。

 スポーツ合宿の開催は、参加選手やスタッフによる宿泊や飲食、移動といった直接の経済効果だけでなく、地元選手たちへの刺激にもなる。

 同コミッションは県内の宿泊施設を利用し、参加者が延べ20泊以上する場合、1泊あたり3000円(上限90万円)などを補助。練習会場や近くの宿泊施設を紹介するだけでなく、練習相手となるような各競技の部活動のチームなども案内している。

 同コミッションが誘致にこぎつけた合宿の件数は20年度2件だったが、21年度は新型コロナウイルスの影響があったものの9件に増加。今年度は既に、ハンドボール女子日本代表(徳島市、5月16~21日)や聴覚障害者によるデフサッカーの男子日本代表候補(鳴門市、同3~5日)など14件が行われている。

 県内では、鳴門市も「NARUTOスポーツコミッション」を結成。積極的な誘致活動を展開している。

 今月6~8日、県と同コミッションが連携して誘致した7人制ラグビー女子選手の合宿が鳴門市で催された。将来のトップ選手を発掘することを目的にした日本ラグビーフットボール協会の「セブンズユースアカデミー」で、全国から16人の高校生たちが参加。

 選手たちは鳴門・大塚スポーツパーク球技場で、タックルなどのコンタクトやスキルを高める1対1の練習に取り組んだ。合宿最終日の8日には、四国大学との練習試合も組まれた。

 アカデミーの兼松由香ヘッドコーチは「グラウンドをはじめ、とてもいい環境でさせてもらえた。ふだんはチーム内でしかできていない実戦練習を、大学生とできたことはありがたかった」と語った。

 県スポーツコミッションでは、27年までにさらに60件の合宿誘致を目指すほか、いまだ実現していないスポーツ大会開催の誘致に注力する方針。県スポーツ振興課は「訪れた選手たちにファンになってもらい、引き続き合宿地として選んでもらえるよう取り組んでいきたい」としている。

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