
阪神・才木浩人投手(24)がスポーツ報知の単独インタビューに応じ、“憧れ”を捨て、球界最高峰の投手になると誓った。6日のWBC強化試合でエンゼルス・大谷翔平投手(28)に片膝をつきながら右手1本で中越え3ランを浴び、全国的に知名度が急上昇。米国との決勝戦前の円陣で大谷が発した「憧れるのをやめましょう」というスピーチが反響を呼ぶ中、高卒7年目右腕は悔しさをバネに日本一、世界一の投手を目指す意気込みを語った。(取材・構成=宮崎尚行、玉寄穂波)
―23年のシーズンが始まる。今の心境は。
「めちゃくちゃ気負うとかなく、普通に入れそう。いい状態だと思います」
―開幕ローテーション入りはプロ7年目で初めて。特別な感情は。
「すごく大事な役割だけど、そこまでいつもと違う気持ちはない。いつも通りの感じでいければ」
―高ぶりもない。
「オープン戦からずっと投げての開幕は初めてで、すごくワクワクします。そこまで持ってこられたのが、すごくいいこと。だから、あんまり気にしないように。その時点で、気にしているんですけど(笑い)」
―6日の侍ジャパン戦(京セラD)で先発。大谷に中堅へ豪快な3ランを放り込まれた。
「悔しさが一番です」
―あのフォークボールは「ベストボール」だったと。
「フォークは一番の決め球で自信がある。それをうまく拾われて、しかも片手で片膝ついて。よくわからん感じで、めちゃくちゃ飛んでいった(笑い)」
―注目度の高い大谷だけに何度も映像が流れた。
「テレビ壊してやろうかと思いました(笑い)」
―相手が大谷とはいえ、悔しさは変わらない。
「もちろんです。マジ、負けず嫌いなんで。世界一のプレーヤーでレベルなんか天地の差だけど、勝負の場所に立ってる以上、絶対に勝てないと思って投げることはまずない。逆に大谷さんだからこそ、抑えたら俺の株がめっちゃ上がる、みたいな気持ちでいったので。1打席目は三振を取ったけど、2打席目に打たれて、まだまだレベルが低い。足元にも及ばないと実感して悔しかったですね」
―その悔しさもあり、フォークの改良に取り組んだ。
「あの経験があったから今、試行錯誤して、いろいろやっている。逆に良かったかな、という気もします」
―悔しさで終わらせないのは向上心が強い。
「自分も1番を目指している。大谷さんにはかなわんって認めた時に2番以降になる。1番になれないと、自分で言ってるようなもんなので。悔しいけど、この人にはかなわんとかは思わなかったです」
―現段階での違いを感じて、意識の変わった部分は。
「フィジカルの強さですね」
―ウェートトレーニングは20年オフに右肘のトミー・ジョン手術を受けて以降、自身も強化してきている。
「やっていることは間違ってない、いい方向でできているなと再確認できた。逆に焦ってやらないように、と改めて感じました」
―今季の目標は。
「2ケタ(勝利)とかいけたら一番いいけど、野手(の援護)との兼ね合いもある。防御率なら2点台前半。もちろん143イニングの規定投球回は投げたいです」
―目標とする選手や、究極の投手像は。
「目指している人はいないです。究極は全試合で完全試合。どうせなら、完璧を目指したい。でも難しいので、できるだけ近づけるように。マウンドに立った時に味方には『才木や、よっしゃ』と。相手には『才木や、最悪』と絶望を与えられるような、そういうレベルにいけるようになりたいです。日本で一番、世界で一番って言えば才木じゃねえか、みたいなところまでいけるようになりたいなと思います」
◆WBC強化試合VTR 3月6日の日本戦(京セラD)に先発した才木は初回2死から大谷を迎え、154キロの直球で空振り三振を奪ったが、2度目の対決となった3回2死一、二塁。1ボール2ストライクからのフォークを左膝をつきながら右手一本で中堅右に運ばれた。5回には富田がバットを折りながら3ランを中堅右に被弾した。
◆才木 浩人(さいき・ひろと)1998年11月7日、兵庫・神戸市生まれ。24歳。須磨翔風高では甲子園出場なし。16年ドラフト3位で阪神入団。18年5月27日の巨人戦(甲子園)に先発してプロ初勝利。20年11月にトミー・ジョン手術を受け、育成契約を経て22年5月に支配下復帰。7月3日の中日戦(バンテリンD)で3年ぶりの勝利。通算36登板12勝12敗、防御率3・55。189センチ、86キロ。右投右打。推定年俸1900万円。独身。
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