
動画サービスの「DMM.com」がJリーグの独占配信権を持つ「DAZN」と協業する「DMM×DAZNホーダイ」が、23日からスタートする。ベルギー1部シントトロイデンを傘下に収め、J1福岡の主要株主でもあるDMMの村中悠介COOに「スポーツ×ビジネス」についての考えを聞いた。(インタビューはプラン発表会見当日の2月21日)
* * *
■アニメとスポーツ、似ているユーザー層
アニメなどに強いDMMが、なぜスポーツコンテンツを持つDAZNと提携したのか。村中氏は「情報交換する中で年齢、性別などが、比較的似ていた」と明かす。「アニメ、スポーツは世代を超えて一緒に見られるものというコンテンツ。近いとは思わないけれど、そう遠くないと感じていた」と説明した。
ただスポーツはライブ視聴がメイン、アニメはいつでも見られるという特徴の違いがあるが「DMM自体もアニメでは『ライブ』をやろうとしている」と明かす。
「DAZNもDMMも、VOD(ビデオオンデマンド)サービスを中心にやっているけれど、コンセプトは一緒。VODは入ってもらって、自分で能動的に見る。DAZNはライブを中心にしているので、その時間の価値みたいなものにお金を払って見ている。DMMもそっちに持って行きたいと思っている。いろんな人に見てもらって、もっと見たかったらVODに加入してくださいという形」と説明した。
■スポーツ事業の位置づけとは
ところで、DMMにとってスポーツ事業の位置づけは、どのようなものか。
「アビスパだけで切り出せないところがある。シントトロイデンとセットという考え方ではないが、延長線上にアビスパがいる。より強いパートナー。いくつか提携クラブがある中で一番強い強固な絆でやっているのがアビスパ。アビスパにとっても、欧州の場所を持っているということは、選手にとっても大きいアドバンテージになると思う。アビスパに行くことで欧州へ行くチャンスが増えるということも含めてパートナーシップは深めたい」と解説した。
ではビジネスの側面ではどうか。
「会社の中では1事業部。社会貢献的な意味は無くて、ビジネスとしてどうクラブを成り立たせていくかにフォーカスをしている」とシビアだ。
「経済的に自立させられるかは課題。1年できても5年連続できるか、とかが難しい。競技力も上げなきゃいけない。選手の強化費も含めて上げながらどうやって収支を成り立たせていくか。お金があったら、その分使いたいとなるので折り合いを付けるのが難しい」と説明した。
試合会場には毎回、万単位の人が足を運ぶ。ネット企業にとってこれだけの人とリアルの接点を持てるのは大きそうに感じる。
「連続性のところ、1回で何万人というよりも、毎回見たい人が増えるのか、そこに来ている人だけじゃない、サッカーや野球をやっている子や指導者、OBとか関連競技人口がとんでもなくいるので、そこは僕たちとしては魅力。そこに年間を通じて接点を持てるので、DMMというプラットフォームから見ても大きいと思う。でもそれを支えたいいうのがある。応援したい」と黒子役を強調した。
■未来の三笘につながる
そこでできたのが「DMM×DAZNホーダイ」のアビスパ応援プランだ。料金の一部がチームの「強化支援金」となる。「欧州のサッカー、海外のスポーツに目が行きがちだけど、国内で支えている人たちが海外に行っている。まずは国内リーグを支えるところが鍵かなと思っている。僕らは国内向けのサービスなので、国内で目の前でファンになって応援している人がいる。それが未来の三笘につながっていく。この人たちを支えないと意味が無いと思っている」と力を込めた。
* * *
「DMM×DAZNホーダイ」は、「DAZN スタンダード」(通常なら月額3700円)と「DMMプレミアム」(月額550円)がセットで月額2980円(税込)で楽しめる。両方を楽しむユーザーであれば、月額で1000円以上お得になる。
from "スポーツ" - Google ニュース https://ift.tt/N5oh3pL
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "DMM村中悠介COOに聞いた国内スポーツの支え方…「DMM×DAZNホーダイ」が23日開始、アビスパ応援 ... - スポーツ報知"
Post a Comment