あっちも猫? こっちも猫?――。サッカー女子WEリーグと日本レスリング協会が昨秋にお披露目したマスコットキャラクターは、いずれも猫のような見た目をしていた。今年1月には日本フットボールリーグ(JFL)のクリアソン新宿が猫のマスコットを公表。もしやスポーツ界に空前の猫ブームが到来したのか。2月22日、「ニャンニャンニャン」の「猫の日」に改めて考えてみた。
WEリーグの公式マスコット「ウィーナ」は猫にしか見えないが、高田春奈チェアは「多様性を重視している組織なので、あまり(一つの動物の)イメージが強すぎると引っ張られてしまう。あえて、そうして(決めずに)います」。日本レスリング協会の公式キャラクター「レスにゃん」も見た目や名前から猫のイメージが強いが、広報担当者は「動物名は決めていない」とする。
一方、クリアソン新宿は「モチーフは招き猫」と明言し、新宿という街の持つ多様性を踏まえて選んだという。公募を経て名前は2月22日、「くりあにゃん」に決まった。クリアソン新宿が参入を目指すJリーグは全60クラブのほぼすべてにマスコットがいるが、猫をモチーフにした例は意外にもゼロだ。
キャラクターの広告効果などを研究している福井工業大の野沢智行教授は「最近はアンケートの性別記載欄が『男性』『女性』『その他』となっているのが一般的。そうした変化の中、猫からは、自由気ままで、日本的な縦社会の一員とは違う価値観が連想できる。個人を尊重し、多様な生き方を象徴する、というものかもしれない」との見方を示す。WEリーグクラブのマスコットには「特定の動物ではありません」「性別はジェンダーレス」と注釈を付けている例もある。
猫を想起させるマスコットの相次ぐ誕生。そこには、社会の移り変わりが反映されているようだ。【江連能弘】
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