アマチュアゴルファーの大半は、大人になってからゴルフを始めているでしょう。「社会人になったことをきっかけに」「コロナ禍での運動不足解消のため」などの理由で、ゴルフを始める人は多いかもしれません。
そのため、学生時代からゴルフ部などに所属して本格的にゴルフをしていた人は少数で、他のスポーツをやっていたという人が多いです。
よく「野球」をやっていた人はゴルフの上達が早いと言われますが、過去にやっていたスポーツの経験が、ゴルフの上達速度に影響を与えることはあるのでしょうか?
クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「私の経験上、『剣道』か『野球』をやっていた人は上達速度が早い傾向にあります。剣道は手首のスナップの仕方がゴルフのスイング時とかなり似ています。剣道では竹刀の先端を相手に向けて剣先を走らせますが、このとき手首は横に折るのではなく『縦』に折ります」
「ゴルフのスイングも同様に、手首を横に折るとフェース面が開いたり閉じたりしてしまうので、必ず『縦』にしか折りません。しっかり縦に折ることができると、クラブのフェース面をスクエア(直角)に使うことができるので、ショットの方向性が安定します。剣道は手首の動きが似ているので、初めからショットの安定感がある人が多いです」
また、野球はゴルフと共通の動作があるものの、ショットの安定性に欠ける人も多いと関氏は言います。
「野球は『クラブを強く振る』という部分がゴルフと似ています。進行方向に踏み込む→腰が先に動く→肩とヒジがワンテンポ遅れて動き出す→インパクト直前でヒジと手首を伸ばしてリリースしていく……という一連の動作が、野球のバットスイングとゴルフのスイングで共通点があります」
「ただ、強く振るという面では有利に働きますが、野球のバットはフェース面が丸いこともあり、ゴルフクラブのフェース面に順応できず、強く振れるけど球が曲がって方向性が安定しない人が多いです」
一方で、ゴルフに「あまり良い影響を与えない」傾向があるスポーツも存在すると、関氏は話します。
「『卓球』『テニス』『空手』経験者は、苦労している人が多い傾向にあります。卓球とテニスは、ボールに対して下から上にこすり上げてスピンをかけるスポーツなので、ゴルフとはボールにかけたい回転の向きが逆になります」
「ゴルフは、ボールに対して上から下にこすり下ろすスポーツなので、卓球やテニスのように下からこすり上げてしまうと、ダフるかトップにしかなりません」
また、空手経験者は、アプローチの距離感に苦戦する傾向があると、関氏は言います。
「空手は、動きや力の入れ方が0か100のスポーツなので、力加減が重要なアプローチやコントロールショットに苦労する人が多いです。同じ打撃系でも、ボクシング経験者はジャブで遅く打ったり、ストレートで強く打ったりと動きも柔らかいですが、空手はそのような動きをほとんど使いません」
「そのため、アプローチの距離感に苦労したり、スムーズに滑らかなスイングが難しかったりします」
しかし、これらはあくまでそのような傾向が強いという話であり、しっかりとゴルフの原理を理解して練習に取り組めば普通に上達していきますし、まったく問題なくゴルフに適応できる人もいるそうです。
学生時代にやっていたスポーツをゴルフに応用できるケースもあるからこそ、ゴルフはある程度年齢を重ねてからでも上達しやすいのかもしれません。
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0 Response to "テニス経験者は意外と苦戦? 過去のスポーツ経験がゴルフの上達に与える影響とは - e!Golf(イーゴルフ)"
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