
2022年も残り3週間余り。兵庫県但馬地域のスポーツ界で、中学生世代の活躍が目立つ1年となった。特に団体競技では、浜坂中(新温泉町)相撲部が全国大会ベスト16となり、卓球女子では村岡中(香美町)が県大会を制した。軟式野球では八鹿青渓中(養父市)が全国の舞台に立ち、近畿大会でも優勝。フットサルの全国大会で但馬南サッカースクール(SS)が健闘した。飛躍の1年を振り返る。(桑名良典)
■浜坂中・相撲部 全国大会ベスト16
過去に全国総体3位の実績を誇る浜坂中の相撲部。今年7月の県総体では4チームによる総当たりを全勝で制し、10年ぶりの全国切符を勝ち取った。稽古場とする株本建設工業(新温泉町)の相撲場には、全国大会出場を記念する新たな写真パネルが加わった。
松井博明監督(52)は「サッカー日本代表と一緒で目標は8強だった。あと一歩で悔しかったけど、指導者としては、いい思いをさせてもらった。部員に感謝したい」と振り返る。
全国大会のメンバーは、先鋒=松井遥海(2年)▽中堅=橋本翔太(3年)▽大将=松井碧星(同)-の3人。予選では御殿場(静岡)、坂下(福島)を破った。三島(栃木)には敗れたが、決勝トーナメントに進出。1回戦で福島(北海道)を退けたものの、2回戦で古仁屋(鹿児島)に屈した。それでも全国で3勝し、ベスト16に入った。
■村岡中・卓球部女子 県大会5連勝、初V
7月の県総体卓球女子団体で初優勝したのは村岡中。13人の小所帯が、強豪ひしめく県大会の舞台で5連勝と快進撃を見せた。
戦績は、1回戦=関西学院(3-2)▽2回戦=渚(3-2)▽3回戦=安室(3-0)▽準決勝=書写(3-1)▽決勝=魚住(3-2)。木村好伸教頭は「但馬大会から県大会まで接戦続きで勝ち抜いてきた。ずばぬけたエースがいるわけでもなく、諦めず、ひたむきに試合に集中してきた結果」と話す。
「主将の森井ひなた(3年)を中心に、練習メニューなども部員同士で組み立てられる自主性のあるチームだった」と、宅見涼監督(30)は評する。
続く近畿大会では、後の全国大会で優勝した四天王寺(大阪府)、準優勝の貝塚二(同)に敗れた。
■八鹿青渓中・野球部 全国経験、近畿制す
八鹿青渓中野球部は昨秋に県新人大会を制し、今年の快進撃につなげた。
3月の「全日本少年春季軟式野球大会」の1回戦、丸亀市立東中(香川県)とは、雨天で継続試合となり、延長の末に5-9で競り負けた。大舞台を経験して成長したチームは、5月の「全日本少年大会県予選会」では準優勝を勝ち取った。ところが、夏の総体では但馬大会決勝で「打倒、八鹿青渓」で挑んできた豊岡南に惜敗した。
最後の大会となった9月の「ほっかほっか亭カップ近畿少年軟式野球大会」で優勝する。どの大会も新型コロナ感染や骨折などで欠場者を出しながら、最後はベストメンバーで挑み、決勝では3年生の全13人が出場し、奈良県選抜を撃破した。
4月から指揮を執った細見裕平監督(28)は「野球を好きで負けず嫌いな選手たち。一番良かったのは団結力」とした。
■但馬南SSフットサル 全国で健闘
12月、但馬南SSのジュニアユース(15歳以下)が国内最大級のフットサル大会「フットサルフェスタ」に出場した。計12チームの中から関西代表の枠を勝ち取った。
大会は、関東代表と東海代表の強豪3チームによるリーグ戦。東海代表に先制点を奪うも1-2の逆転負け。関東代表とは1-1の引き分け。結果は1分1敗で3位だったが、フットサル専門チームに、いずれも接戦の好ゲームだった。
但馬南SSは11人制主体のチーム。今年8月、世代の王者を決める公式戦、県中学生サッカー選手権大会(高円宮杯県予選)の但馬予選で、同じクラブチームのライバル、但馬SCリベルテにPK戦で敗れた。
その後、フットサル選手権県大会では準優勝し、力を見せた。山本睦監督(49)は「粘り強く、泥くさくということを、やり抜くことがうちの強み」と話す。まだ結成5年目だが、一歩ずつ伝統を刻んでいる。
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