
◆学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝(5日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)
大会主催者は当日変更選手を発表した。
前回覇者で、今大会も優勝候補筆頭の駒大は、主力のひとりの篠原倖太朗(3年)を3区に投入した。篠原は今季開幕戦の出雲駅伝(10月9日、島根・出雲市)の1区で区間賞を獲得し、完全優勝の流れをつくった。今大会でも2区の佐藤圭汰(2年)と共に序盤で勝負を決めるだけの力を持っている。6区は昨年大会で優勝のゴールテープを切った花尾恭輔(4年)から安原太陽(4年)に変更された。「7区の鈴木芽吹(4年)と8区の山川拓馬(2年)には自信を持っています」と藤田敦史監督(46)は明言。絶対王者は伊勢路でも勝利を目指す。
前回2位の国学院大は2区に山本歩夢(4年)、4区に高山豪起(2年)、5区に青木瑠郁(2年)を起用。駒大出身の前田康弘監督(45)は「ストップ駒大の一番手として臨みたい」と意欲満々に話す。
前回3位の青学大は1区に若林宏樹(3年)、3区に佐藤一世(4年)、7区に太田蒼生(3年)を投入した。原晋監督(56)は今大会に向けて「名古屋大作戦」を発令。「序盤の名古屋エリアから勝負していきたい」と先手必勝で臨む考えを示す。その上で「7区の太田は絶好調ですよ。勝ちに行きます」と強気に話した。
優勝候補の一角の中大は4区に実力者の溜池一太(2年)を投入した。1区の吉居駿恭(2年)、2区の中野翔太(4年)、3区のエース吉居大和(4年)が予定通りに出場。序盤にレースの主導権を取れる力を持っている。
前回6位の早大は7区にエースの伊藤大志(3年)を起用。前回8位の東洋大は4区に今季好調の緒方澪那斗(2年)を投入した。
出雲駅伝5区で区間賞を獲得した創価大の吉田響(3年)は全日本大学駅伝でも5区に出走し、連続区間賞を狙う。東海大に在籍していた2022年箱根駅伝で5区2位と快走した吉田響は今季の箱根駅伝でも5区出走が有力。3大駅伝すべて5区区間賞の偉業に向けて伊勢路の走りが注目される。
第100回箱根駅伝予選会(10月14日、東京・立川市)で13位通過の山梨学院大と3秒の僅差で落選した東京国際大は2区にケニア人留学生のアモス・ベット(1年)が起用された。箱根駅伝予選会では1万メートル日本学生記録(27分6秒88)保持者のリチャード・エティーリ(1年)が転倒するアクシデントに見舞われた。盟友の悔しさを晴らすためにもベットは伊勢路で快走を期す。
昨年、青学大を卒業して岡山大歯学部に編入し、今大会では日本学連選抜の一員としてエース区間の7区に登録された24歳の石鍋颯一(3年)は変更なしで予定通りに出走する。青学大時代には3大駅伝出場を果たせなかった石鍋は「楽しみです。まさに敗者(歯医者)復活です」。歯科医の父・聡さん(60)が考えた“おやじギャグ”を交えて伊勢路への意気込みを明かした。
東海大のエース石原翔太郎(4年)は足底痛から回復途上のため、補欠のまま出番なしとなった。第100回箱根駅伝で完全復活を目指す。
昨季、学生駅伝3冠を達成した駒大は今季開幕戦の出雲駅伝(10月9日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)でも完全優勝し、年度をまたいで学生駅伝4連勝。今大会も優勝候補の筆頭に挙がる。出雲駅伝が創設された1989年以降、3大駅伝では大東大の5連勝(89年全日本~91年箱根)が最長。駒大はタイ記録の5連勝に挑む。
駒大の対抗勢力としては昨年の全日本大学駅伝2位の国学院大、昨季の箱根駅伝2位の中大、同3位の青学大などが挙がる。今季の出雲駅伝2位の創価大、同3位の城西大もパンチ力があり、優勝争いに絡む可能性が十分にある。早大、順大もレースの流れに乗れば優勝争いに加わりそうだ。
全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、エースを序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各監督の戦略も大会の見所となる。
大会ルールでは10月11日に選手16人を登録。その中から11月2日正午までに1~8区の選手と補欠5人の計13人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。
* * * * *
主な大学の出場選手は以下の通り。【当日変更で欠場する選手】
◇駒大(前回優勝)
▽1区(9・5キロ)赤津勇進(4年)
▽2区(11・1キロ)佐藤圭汰(2年)
▽3区(11・9キロ)篠原倖太朗(3年)【小山翔也(1年)】
▽4区(11・8キロ)赤星雄斗(4年)
▽5区(12・4キロ)伊藤蒼唯(2年)
▽6区(12・8キロ)安原太陽(4年)【花尾恭輔(4年)】
▽7区(17・6キロ)鈴木芽吹(4年)
▽8区(19・7キロ)山川拓馬(2年)
◇国学院大(前回2位)
▽1区( 9・5キロ)後村光星(1年)】
▽2区(11・1キロ)山本歩夢(3年)【瀬尾秀介(4年)】
▽3区(11・9キロ)上原琉翔(2年)
▽4区(11・8キロ)高山豪起(2年)【佐藤快成(3年)】
▽5区(12・4キロ)青木瑠郁(2年)【野中恒亨(1年)】
▽6区(12・8キロ)嘉数純平(2年)
▽7区(17・6キロ)平林清澄(3年)
▽8区(19・7キロ)伊地知賢造(4年)
◇青学大(前回3位)
▽1区( 9・5キロ)若林宏樹(3年)【宇田川瞬矢(2年)】
▽2区(11・1キロ)黒田朝日(2年)
▽3区(11・9キロ)佐藤一世(4年)【神田大地(2年)】
▽4区(11・8キロ)小原響(4年)
▽5区(12・4キロ)山内健登(4年)
▽6区(12・8キロ)荒巻朋熈(2年)
▽7区(17・6キロ)太田蒼生(3年)【平松享祐(1年)】
▽8区(19・7キロ)田中悠登(3年)
◇中大(前回7位)
▽1区(9・5キロ)吉居駿恭(2年)
▽2区(11・1キロ)中野翔太(4年)
▽3区(11・9キロ)吉居大和(4年)
▽4区(11・8キロ)溜池一太(2年)【柴田大地(1年)】
▽5区(12・4キロ)本間颯(1年)
▽6区(12・8キロ)吉中祐太(2年)
▽7区(17・6キロ)湯浅仁(4年)
▽8区(19・7キロ)阿部陽樹(3年)
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