プロスポーツ史上最高額でドジャースと10年契約を交わした大谷翔平投手(29)が、ドリームチームで夢を追う。

エンゼルスから旅立ち、新天地へ。昨年9月の2度目の右肘手術により打者専念となり、本塁打王を獲得した昨季を超える活躍が期待される移籍1年目。オリックスから移籍した山本由伸投手(25)や、ムーキー・ベッツ外野手(31)、フレディ・フリーマン内野手(34)のMVP経験者を擁するスター軍団とともに、新たな挑戦のシーズンを迎える。

担当記者による24年シーズンの見どころとは。

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投打の二刀流ではない違和感の課題を克服できるか。1度目の右肘の手術からリハビリを続けていた19年シーズン以来、5年ぶりの打者専念。当時、打者でプレーを続けたことについて「アブノーマルだったので、ちょっと違和感はあった」と明かした。さらに「出続けると(打撃面で)余計なことをしたりというのが多くなってしまう」と分析。失敗の原因を探る“考えすぎ”や、改善の“やりすぎ”につながった。

大谷は二刀流でのプレーが、自然なバイオリズムとなっている。19年以前の感覚で言えば、「ピッチャーを挟むと、次にバッターで出るときにちゃんと何を直せばいいか分かったりする」という。ここ数年は投打で同時出場するリアル二刀流が定着し、リズムが同じとはいえないが、登板することで打者へ好影響を与えることがあるのに変わりはない。実際、打者に専念した19年は18本塁打で、期待された数字よりは劣った。左膝の痛みと闘いながらのプレーだったとはいえ、精神面でも課題があった。

ただ、この違和感を経験したことで、なんらかの改善策を発見できたのかもしれない。何事もやってみなければ分からない。だから、挑戦することに意味がある。5年前と同じ轍(てつ)は踏まない。違和感をぬぐい、打者専念で進化を遂げるかどうかも見どころだ。【MLB担当=斎藤庸裕】

◆大谷の24年シーズン ドジャースの春季キャンプは2月中旬からアリゾナ州のグレンデールで始まる。同22日からオープン戦が予定され、3月20日に韓国・ソウルでのパドレス戦で開幕。2連戦後、米国に戻ってからは古巣エンゼルスとのオープン戦を挟み、3月28日に本拠地開幕4連戦。相手はWBCで同僚だったヌートバーが所属するカージナルスだ。4月5日からは敵地で鈴木のカブスとぶつかり、同19日からは本拠地で千賀を擁するメッツと対戦。同26日からは菊池のブルージェイズとの交流戦もある。前半戦は7月12~14日、前田が加入したタイガース戦で終了。同16日にはオールスター戦が開催。10月には大谷が目指すプレーオフが待ち構える。