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また出た!巨人アベ流「昇格じゃなくて参加」1軍遠征スポット参戦で2軍戦士見極めテスト - スポーツ報知

 巨人は4日、1軍メンバーが台湾遠征から帰国した。阿部慎之助監督(44)は8日のオリックス戦(京セラD)からのオープン戦再開に向けて2軍からの「1軍参加制」導入を明言。「昇格じゃなくて参加させる。そこでチャンスを与えようかなと思っている」とスポット参戦による見極めテストを行う。新戦力や若手のアピールが続く中、アベ流の段階設定でさらなる活性化、サバイバル激化が期待される。

 手応えと収穫を胸に羽田空港に降り立った。阿部監督は1軍メンバーと台北・松山空港から空路で帰国。1月31日の宮崎入り(選手は合同自主トレのため同27日入り)から那覇、台湾と移動して久しぶりに東京に戻った。オープン戦は8日から再開。さらなる競争激化へ、2軍から選手をスポット参戦させて見極める考えを示した。

 「昇格じゃなくて参加させる。そこでチャンスを与えようかなと思っている。各遠征とかで参加させて、チャンスを与えるということはしていくと思う」

 8日から大阪、鹿児島、福岡、北海道とビジターで8試合を予定。例えば福岡遠征限定で2軍から数選手を1軍合流させてテストするという形だ。その分、出場機会を増やすために1軍から2軍戦に参加するパターンもあり得る。いずれも最初から1、2軍の入れ替え昇降格とせず、1軍首脳陣が直接見て判断するために「参加」の形を取るアベ流の段階設定。内容、結果次第では1軍昇格となる可能性もあるだけに、緊張感のある争いが期待される。

 キャンプから投手は新戦力の近藤、高橋礼、西舘、又木らが猛アピール。課題だったリリーフは堀田や育成選手の京本らの台頭で厚みを増し、台湾から帰国後に田中と泉の2軍降格が決まった。野手はオコエ、佐々木、松原、萩尾、秋広らの外野争いが白熱。「最後までいい競争をしてほしい」と掲げる阿部監督。2軍の投手陣では横川、井上ら、野手では梶谷、岡田、浅野らがチャンスをうかがう。幅広くチェックすることで、新たな刺激を注入していく。

 台湾入り後のミーティングでは「これからは結果にこだわらないといけない選手もたくさんいる。東京に帰ってから(19日の東京D初戦・ロッテ戦で)ベストメンバーを組みたい」と選手に意向を伝えた。オープン戦はシーズン中のように登録、抹消がないため柔軟な「1軍参加制度」が可能。2軍からのスポット参戦でチームに新鮮な風が吹く。

 ここまで対外試合7試合で5勝1敗1分け。40得点14失点と投打ともに充実しているが「その数字よりも課した課題とか、そっちの方を重要視したい」と過程に目を光らせる。投手なら困ったらど真ん中、野手は自己犠牲の精神が着実に浸透しているが「オープン戦とはいえ、しっかりした野球は続けていきたい」と精度向上に努めていく。

 巨人の球団創設90周年および台北ドーム開業記念として同球場で2試合行った親善試合は、連日の大観衆で現地は熱狂。台湾独特の大応援の中で貴重な経験を積んだ。「なかなか味わえない雰囲気だし、国際大会が初めての人ばかりだと思う。これからの野球人生の糧にしてくれたら」。充実の遠征を終え、阿部巨人の競争が激しさを増していく。

(片岡 優帆)

 ◆G阿部監督の改革

 ▽困ったらど真ん中 四隅を狙ってボール先行になるより、思い切り腕を振って強い球を投げ込む必要性を強調。

 ▽投手起用 2軍の先発で好成績でも「1軍でいきなり先発はさせない」。1軍中継ぎで結果を残せば、先発のチャンスを与える。

 ▽捕手の構え 捕手に「今年はゾーン内で勝負しよう」と伝え、ストライクに構える意識を促す。

 ▽自己犠牲 進塁打、バントなどの自己犠牲、チーム打撃を重視。1軍昇格判断も打率などの数字だけで判断しない方針。

 ▽走塁改革 積極的な走塁を容認。「信号無視しない暴走族をつくりたい」と先の塁を狙う意識の浸透を図る。

 ▽アベの冊子 指針や信条をまとめた「クレドカード」を作成&配布。自己犠牲など6か条に加え。素直さ、謙虚さなどを大切にする5つのスキルも列記。

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