
国内でeスポーツを楽しむ人は増え、来年には1000万人を超えるとされている。昨年のかごしま国体では、文化プログラムとして全国大会が開催されるなど、競技としての普及は加速している。その一方、ゲームを世代間交流や高齢者の認知機能維持に活用する動きも広がっている。
東京都市大塩尻高校(塩尻市)eスポーツ部の練習拠点でもある塩尻市の「地域DXセンターcore塩尻」では週1回、65歳以上を対象とした「シニアeスポーツ教室」が開催されている。塩尻市と市振興公社の共催で本年度初めて開き、受講者は約40人。パズルやレーシング、太鼓などさまざまな種類のゲームを体験できる。
2月23日にcore塩尻で開かれたeスポーツ体験会には、シニア教室の参加者も足を運んだ。孫らと訪れた市内の女性は「テトリスやジグソーパズルのゲームは頭も手も同時に使うので、刺激になる。ほかの受講者と和気あいあいと楽しむことができ、家にこもることもなくなった」と笑顔だった。
eスポーツの普及に取り組む長野県eスポーツ連合(長野市)には県内各地の公民館などから、体験会の開催依頼がある。依頼は近年、増加傾向という。同連合理事の三石祐司さん(45)は「地方では世代間交流や高齢者のフレイル予防のツールとしてeスポーツが求められている。今後、さらに普及する可能性がある」と指摘する。
■大会によっては億単位の高額賞金。国体でも開催
日本eスポーツ連合(東京)の発行する日本eスポーツ白書によると、会場や動画でeスポーツを楽しむ人は、2022年には国内で775万人。2025年には1000万人を超えると予想されている。数億円もの高額賞金が出る大会もあり、プロのeスポーツ選手も活躍している。
昨年のかごしま国体では、文化プログラムとして全国都道府県対抗eスポーツ選手権が開催された。サッカー、レーシングなど6種類のゲームで、一般、学生、小学生など計8部門で競い、予選には全国から約7万人の選手が参加した。
高校生対象の大会は昨年8月、「ステージゼロ」という大会の全国大会が開かれた。予選を含め2000を超えるチームから7000人余の高校生がエントリーし、5種類のゲームで腕を競った。大会のライブ配信の総視聴者数は約1060万人にも及んだという。
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