
【スポーツと眼〈3〉】イチロー氏も興味の都立新宿 得意分野の脳で体力、技術を補う
都立新宿高もビジョントレーニングに取り組んでいます。都内有数の進学校で2022年(令4)にはイチロー氏が指導に訪れて話題にもなりました。限られた練習時間の中、ビジョントレーニングに着手した理由や選手たちの感想を取材しました。
高校野球
日本一の文武両道
JR新宿駅から歩いて5分、甲州街道をはさんで新宿マルイの正面に都立新宿高の校舎がある。
都内有数の進学校で、野球部は「日本一の文武両道」をテーマに掲げている。限られた施設、時間の中で、工夫を凝らしながら練習するだけでなく、地域の小学生に野球を指導するなど普及活動にも熱心に取り組んでいる。
2022年(令4)にはイチロー氏が指導に訪れ、「リクエストじゃなくて僕が興味があってきました」と訪問の理由を語った。甲子園の出場経験はなく、決して強豪校とはいえないが、あのイチロー氏も興味を示す…ちょっと変わってる野球部といっていい。
案内されたのはグラウンドではなく、校舎1階にあるテラススペース。野球部だけでなく、女子バレーボール部、チアリーディング部も練習していた。
長井正徳監督が言う。
「金曜日はグラウンドが使えないんです。昔なら走り込むところでしょうが、私はそこが重要だとは思っておらず、ちょっと違う視野から練習に取り組みたいと考えました」
もともと長井監督はビジョントレーニングに興味を持っていたという。
「パフォーマンスアップに効果があると聞き、講習を受けたこともあって、私の息子にやったこともあるんです。それで、うちの生徒にはマッチするんじゃないかと考えました」
実際の練習を見ていこう。
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1969年(昭44)生まれ。横浜出身。
93年に入社し、プロ野球の横浜(現DeNA)、巨人、大リーグ、NPBなどを担当した。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「イップスの乗り越え方」(企画構成)。
日本イップス協会認定トレーナー、日本スポーツマンシップ協会認定コーチ、スポーツ医学検定2級。流通経大の「ジャーナリスト講座」で学生の指導もしている。
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