北海道にいても、思わずクーラーを付けたくなるような暑い日々が続く。札幌の夏の風物詩「大通ビアガーデン」も3年ぶりに開催。高校野球の南北大会でも甲子園出場校が決まるなど、まさに夏真っ盛りの雰囲気だが、冬本番に向けて、ウィンタースポーツ界も少しずつ動き始めている。
今季は、北京冬季五輪の翌シーズン。選手たちは、4年に一度の五輪へ、並々ならぬ努力や時間を費やしてきた。それだけに、“五輪イヤー”を戦い終えて大きな決断をくだす北海道ゆかりの選手も少なくなかった。フリースタイルモーグルスキーで倶知安町出身の住吉輝紗良さん(22)はシーズン終盤から熟考の上、先日引退を発表した。初出場を果たした北京五輪後、3月にばんけいスキー場で取材した際には、「ずっとやりたかったこともある。私なりのペースで、じっくり考えていきたい」と話していた姿は印象的。オリンピアンの夢をかなえた彼女には、連盟や周囲から引き留めもあったそうだが、自身の意志を貫いた。下川町出身、北京で五輪5大会連続代表となったスキージャンプの伊東大貴さん(36)も引退を決意。現在は雪印メグミルクスキー部のコーチとして後身の育成にあたる。「飛びたいなって感情は不思議とないかも。長く選手としてやってきたからこそ、押しつけすぎも良くない。僕なりの距離感で後輩たちと向き合いたい」と、新たな挑戦を始めている。
心と体が資本のアスリートにとって、4年という歳月は短いようで長く、重い。裏を返せば、今夏からまた戦うと決めた選手たちには、4年後の26年ミラノ・コルティナダンペッツォでの五輪が一つの目標として見えている。小林陵侑(25)=土屋ホーム=が金メダリストとなった男子ジャンプ界でも、佐藤幸椰(27)=雪印メグミルク=が「まだ1回出ただけなので」と言えば、直前で初代表入りを逃した佐藤慧一(24)=同=も「次のイタリアに向けても、一本一本のジャンプを大切に飛んでいきたい」と話すなど、それぞれが闘志に満ちている。
ジャンプ界では、ちょうど今週29日から夏仕様の国内サマー大会も本格的に開幕。先日にはスピードスケートのナショナルチームも網走で合宿を張り、カーリング女子のロコ・ソラーレも9月頭の今季初戦へ準備を進める。今夏は、冬本番への助走だけでなく、4年後に向けた第一歩。新たな主役候補の誕生も楽しみに、各競技、各選手の歩みに注目していきたい。(北海道支局 川上 大志)
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