昨夏の東京五輪ボート日本代表の事前合宿地となった田瀬湖(花巻市東和町)で、水上スポーツの「聖地化」に向けた環境整備が進んでいる。カヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)などの体験利用も人気で、今春からは水上バイクなどの湖面利用のルールを厳格化し、競技・レジャーともに安全で魅力的な湖としてPRしている。(西口大地)
田瀬湖ボート場は、競技用の2000メートルコースに加え、その前後を合わせた6000メートルのコースがとれ、長距離をこぐ練習にも適している。周囲を山に囲まれて風の影響による波が立ちにくく、全国高校総体や国体などの各大会や、合宿地として活用されてきた。
2017年以降は、日本代表が夏場の国際大会に向かう前の合宿地として定着。施設管理者の花巻市も、東京五輪の事前合宿地に選ばれたことを受け、艇庫改修やトレーニング機器の設置など、練習環境の改善に努めてきた。
代表チームは今年も、7~9月にかけて順次合宿を実施。昨夏の東京で2大会連続五輪出場を果たした女子代表の冨田
同市スポーツ振興課の
一方、近年関係者の悩みの種が、小型エンジン付きボートや水上バイクなどの「動力付きボート」の急増だ。昨年は過去最多の975人が利用。集計を開始した06年から20年の平均利用者の2・1倍にあたり、多い時は1日約60人に達していた。
田瀬湖の湖面は以前から、「ヨット・手こぎボート利用区域」「水上バイク・エンジン付きボート利用区域」「ヨット・手こぎボート優先区域」の三つに区分されていたが、ルールが守られないケースも目立ち始めた。一昨年、昨年と高校生のボート大会中に水上バイクが侵入し、競技が中断する事態も起きている。
そこで、関係団体で作る「田瀬ダム水源地域ビジョン推進協議会」は4月、従来の湖面利用ルールの見直しを決定。動力付きボートは、利用区域に直結する「田瀬釣り公園」での受け付けを義務づけ、「優先区域」を利用できるのはヨット・手こぎボートが利用していない時に限ることを明記した。
これを受け、国土交通省田瀬ダム管理支所も航空写真でエリア区分を説明する看板を2か所に設置し、区域の境界付近の水面に注意喚起の旗を立てた。浅野隆郎支所長は「衝突事故などを避けるためにも、利用者はルールを確認した上で楽しんでほしい」と話している。
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