＜久光スプリングス＞「終始追う展開」流れつかめず - 佐賀新聞

久光―ＪＴ　第３セット、ブロックに跳ぶ久光の栄絵里香（左）と濵松明日香＝広島県の広島グリーンアリーナ

　「終始、追う展開。苦しい状況が続いた」。酒井新悟監督のひとことにすべてが凝縮されていた。久光は今年初戦で、首位を走るＪＴに自分たちの強みを出し切ることなく敗戦。ほろ苦い新年の幕開けとなった。

　「また連続失点が出てしまった」と深澤めぐみ。第１セット立ち上がり、相手の粘り強い守りから５連続得点を許し、今季の“悪癖”が響き、主導権をつかまれた。

　０―２で後がなくなった第３セットは、濵松明日香の移動攻撃や栄絵里香の強気のツーアタックなどで中盤にリズムをつかんだ。それでも「終盤に相手サーブで崩され、連続失点して追い付かれた」（酒井監督）。セットを奪い返したが、悪い流れを完全には断ち切れなかった。

　今季強みとしてきた、相手スパイクをブロックにかけてつなぐ「ブロックアンドディグ」が「機能しなかったことが敗因」と戸江真奈は言い切る。チーム最多の２１点を挙げた深澤も「大事な１点を決めきれなかった」と悔やんだ。

　ＪＴは昨季の女王の座を争った強豪で、簡単に勝てる相手ではない。「（相手より）ハードワークしないと勝てない。（プレーの）精度を高め、ミスをなくしていく」と戸江。連敗するつもりはない。（小部亮介）

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