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「美しすぎる」「ママさん」、外見重視の女性スポーツ報道 - オルタナ

「FIFA女子ワールドカップ2023」が7月20日に開幕する。189の国・地域での放映が決まり、世界20憶人が視聴すると予測されるが、日本でのテレビ中継は未定だ。FIFAは今大会を「女子ワールドカップを男子と同等にするための『分水嶺』になる」とし、ジェンダー平等を強調する。(オルタナ副編集長=吉田広子)

(目次)
女子サッカーの放映料は「男子の100分の1」
■「美しすぎる」「ママさん」「ちゃん」付けは避けるべき
■女性スポーツの報道は全体の4%

「FIFA女子ワールドカップ2023」を機に女性スポーツ報道が変わりそうだ(画像はイメージ)
「FIFA女子ワールドカップ2023」を機に女性スポーツ報道が変わりそうだ(画像はイメージ)

女子サッカーの放映料は「男子の100分の1」

FIFA女子ワールドカップ 2023は、7月20日から8月20日まで、オーストラリアとニュージーランドで共同開催される。2019年の前回大会よりも、8チーム多い32チームが参加する。

FIFAは、女子ワールドカップを男子ワールドカップの水準に引き上げるため、放映料を引き上げたとみられ、各国放送局との交渉が難航していた。

CNNなどの報道によると、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、「女子ワールドカップの視聴率は男子の5~6割に達する。それにもかかわらず、放送局は男子ワールドカップには1億ドル(約140億円)から2億ドル(280億円)を支払う一方で、女子ワールドカップには100万ドル(約1億2000万円)から1000万ドル(約14億円)しか提供しようとしていない」と放送局を批判した。

「ビッグ5」と呼ばれるフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国での放送についても、膠着状態が続いていたが、6月15日に欧州放送連合(EBU)と合意した。女子サッカーの露出を増やすために、少なくとも週に1時間は女子サッカーに関する番組を制作することも決まった。

日本でのテレビ放送は、7月11日時点で未定のままだ。

FIFAは今回、大会賞金を4年前に比べて3倍以上の1億1000万ドル(約156億円)に増やした。チームへの賞金とは別に個人への分配も行う。優勝チームの全選手に27万ドル(約3800万円)を分配するほか、グループリーグ敗退でもすべての登録選手に1人当たり3万ドル(約422万円)を与える。

2026年と2027年のワールドカップでは、男女の賞金を同額にする目標を掲げる。

■「美しすぎる」「ママさん」「ちゃん」付けは避けるべき

女性スポーツの報道を巡っては、「ジェンダー・フォーカス・ファースト」が問題視されている。男性と違って、女性アスリートは、性別またはジェンダーの役割(妻、母親、女性らしさ)によって定義され、その後にアスリートとして定義される(出典:ケンブリッジ大学出版2016)。

女性のスポーツには通常、「女子サッカー」などの修飾がつけられるが、男性のスポーツにはそれがない。

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