視覚に障害がある人のために考え出された球技「ゴールボール」を体験するイベントが、東京都豊島区の立教大学で開かれました。小学3~6年生23人が参加し、耳を澄ませて全身でボールに飛びつきました。
講師は、2012年のロンドンパラリンピックで日本初の金メダルに輝き、21年の東京でも銅メダルを獲得した若杉遥さん(28)です。学生が企画した「豊島こども大学」の催しに、若杉さんが今勤めている警備会社のALSOKが協力しました。
子どもたちは目隠しをして歩く練習や、手をたたき、声をかけてパスを回す練習をしてから、いざ試合開始。床のテープで自分の位置や方向を確認しながら、ボールの行く先に集中し、みごとキャッチすると見守る仲間から「おーっ」と声が上がりました。
その後の質問時間では、上手なプレーのコツや試合中の気持ちなどのほか、視覚障害になって思ったこと、地震が起きたらどのように逃げるかなど、障害のことを身近に感じようとする質問がたくさん出ました。若杉さんは一つ一つに優しく答え、「選手を引退後、ブラインドサッカーとパラボートを始めました。どんな競技か、調べてみてください」と呼びかけました。
斎藤里帆さん(小3)は「けっこうハマりました」と、またやりたい様子です。村松賢明さん(小6)は「耳で聞き、頭の中で想像して『これは左の人が捕ってくれる』などと考えたりしました」、辻優芽果さん(小5)は「テレビで見ていたより難しく、イメージしやすい球と、そうでない球がありました」と、競技の奥深さに興味を持っていました。
「豊島こども大学」代表の大下由乃さん(立教大学4年)は「子どもたちにもアイデアをもらい、勉強になることが多いです」と話していました。【山田大輔】
ゴールボールって
ゴールボールは3人対3人の競技で、全員目隠し(アイシェード)をして行います。大人のバレーボールと同じ広さのコートで、1・25キログラムある鈴入りボールを交互に投げ、前後半計24分間で得点を競います。鈴の音やバウンドする音でボールの位置を知り、味方の3人が声をかけ合って幅9メートルのゴールを守ります。観客が静かに見守る中、激しいプレーが続くので、「静寂の格闘技」とも言われます。日本ゴールボール協会が10月末にアニメを公開し、ルールなどをわかりやすく紹介しています(https://jgba.or.jp/、写真<上>(うえ))。
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