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越智貴雄のパラスポーツ進化論:絶対王者を追いかけて - 毎日新聞

7月のパラ陸上世界選手権男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)で8メートル49の大会新で優勝したマルクス・レーム選手=越智貴雄さん撮影
7月のパラ陸上世界選手権男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)で8メートル49の大会新で優勝したマルクス・レーム選手=越智貴雄さん撮影

 男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)でパラリンピック3連覇中のマルクス・レーム選手(34)=ドイツ=が、前人未到の領域へ歩み続けている。自らの世界記録を今年5、6月に連続で更新し、8メートル72まで伸ばした。絶対王者を10年以上撮影し続けてきた私は、7月にパリで開かれた世界選手権で単独取材の機会を狙った。

 事前に関係者にインタビューを依頼していたが、連絡が来ない。顔を売るため、大会最初の2日間はドイツ選手団と同じホテルに宿泊し、チャンスを狙い続けた。そんな中で旧知の記者が選手団広報に直談判してくれ、運良く競技3日前に話が聞けた。

 近年、…

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